アランは2017年と2019年の釣行時に世話になったフィッシングガイドです。陽気で親切な性格で、釣りのスキルやフィールドに関する情報にも精通した大いに頼りがいのある好青年でした。
2019年のシーズンでガイドをやめ故郷で新しい仕事に就きましたが、またいつか一緒に釣りをしたいと思っています。
メーターオーバーのパイクを釣り上げて喜ぶアラン
釣りの腕も一流だ
初級者を丁寧に指導して見事に釣らせた
フィッシングガイドとしてのスキルは文句なしだ
釣った魚を捌くのもお手の物だ
お土産の日本酒を手におどけるアラン
釣りに出かける前にツーショット(2017年)
こちらは景色の良い岸に上陸して撮影したツーショット(2019年)
またいつか一緒に釣りをしたい
グレイリング（Arctic grayling）は大きな背びれが特徴的なサケ科に属する魚です。成長すると50㎝を超えますが、今回釣りをした川の平均サイズは20~30㎝でした。昆虫を主に食べているのでフライへの反応がとても良い魚です。
グレイリング
サケ科の魚だ
大きな背びれが特徴的だ
この川の最大サイズ
35㎝くらいだろうか
水中で撮影したグレイリング
泳ぐ姿がとても美しい
ノーザンパイクは北アメリカ大陸とユーラシア大陸に生息する大型の肉食魚です。とても貪欲な魚なので、フライやルアーへの反応はとても良好です。最大魚は150㎝を超えます。今回釣りをした湖での最大サイズは115cm、平均サイズは40~60㎝でした。
ノーザンパイク
貪欲な肉食魚だ
パイクレイクで釣った最大魚
115㎝あった
顔貌は爬虫類を思わせる
こちらはフライで釣ったメーターオーバーの良型魚
アベレージサイズはこのくらいだ
初級者でも釣りやすい魚だ
スピナーが好調だった
ダンカンレイクでも数は少ないが釣れる
レイクトラウトは冷水を好むイワナの仲間で、最大サイズは1mを超える大型魚です。今回釣りをした湖では60~70㎝のサイズが多く生息していました。
通常は水深10mを超える湖底に生息していますが、産卵時期は水深数mの浅場に集まってきます。釣り方も産卵時期以外は湖底をトローリングで狙いますが、さんらんじきはルアーのキャスティングやフライで釣ることができます。
レイクトラウトは体色のバラエティーが豊富で、暗めな茶褐色の個体や明るめな銀白色の個体がいます。
レイクトラウト
トラウトと付いているがイワナの仲間だ
トローリングで釣ったレイクトラウト
普段は湖の底で生息している
産卵時期は釣り初級者でもルアーキャスティングで釣れる
フライで釣ったレイクトラウト
フライロッドでファイトするととても楽しい
暗くなる頃がフライでの狙い時だ
濃い茶褐色のレイクトラウト
婚姻色だろうか？
こちらは銀白色のレイクトラウト
体色は様々だ
パイク用にはスプーンとスピナー、スピナーベイトを使いました。スプーンはティムコのライトニングウォブラーの14gを使い大型魚はすべてこれで釣りました。スピナーはマイヤーパンサーの10gを使いました。
ライトニングウォブラー
一番信頼しているスプーンだ
ライトニングウォブラーに反応したパイク
この良型魚もライトニングウォブラーで釣った
マイヤーパンサー
スピナーは釣り初心者でも扱いやすい
マイヤーパンサーで釣ったパイク
スピナーベイトも好反応だった
レイクトラウトのトローリングにはガイドのアランが用意してくれたルアーを主に使いました。持参したミノーでも何匹か釣れました。
トローリングで使ったルアー
ガイドが用意したものだ
シマノのシーバス用のミノーでも釣れた
キャスティングの釣りにはスプーンを使いました。ティムコのライトニングウォブラーをメインで使い、他にはロデオクラフトのMTレイクスやダイワのチヌークでもよく釣れました。重さは14g～23gの物を使いましたが、釣果にはあまり差がありませんでした。
ライトニングウォブラー
僕が一番信頼を寄せているスプーンだ
ライトニングウォブラーで釣ったレイクトラウト
MTレイクスとチヌーク
これらのルアーもよく釣れた
MTレイクスで釣ったレイクトラウト
こうしたジグヘッドを使うこともある
グレイリングをルースニングで釣る際に使いました。いろいろな魚が反応してくれる万能フライです。マテリアルは以下の通りです。ウエイトはしっかり巻いてあります。
フック：TMC100SP-BL
サイズ：12#
スレッド：ブラウン
テール：マラブー（ブラウン）
ボディー：ヘアズイヤープラス（ブラウン）
リブ：コパワイヤー
バック：フラッシャブー
MSC-L
僕が一番よく使うパターンだ
フライを咥えたグレイリング
パイクと釣る際に使ったのは全長15㎝ほどのストリーマーです。シンセティックマテリアルを使ってできるだけボリューミーなシルエットにしました。マテリアルは以下の通りです。ウィードの生えている場所での使用も想定してウィードガードを付けてあります。
フック：TMC811S
サイズ：2/0#～3/0#
スレッド：黒
アイ：チェーンボールアイ
ギル：EP Streamer Brush（紫）
ボディー：Fuzzy Fiber（黒）
オーバーボディー：フラッシャブー、ピーコックヒール
テール：ハックル（黒）
ウィードガード：30lbフロロカーボンリーダー
ブラックストリーマー
ボリューミーに仕上げてアピール度を高めた
ストリーマーで釣ったパイク
口が大きいのでフライを呑まれることも多かった
ロッジ前の水路でレイクトラウトを釣る際に使用したのがエッグサックリーチです。水深が1ｍほどの場所だったのでウェイトを軽めにしたものが使いやすかったです。マテリアルは以下の通りです。
フック：TMC777SP
サイズ：8#
スレッド：黒
ヘッド：エッグヤーン（ピンク）
ボディー：シェニール（黒）
リブ：ハックル（黒）
テール：マラブー（黒）
エッグサックリーチ
大型のサーモンやトラウトに効果的なパターンだ
夕暮れ時にロッジ脇の水路で釣ったレイクトラウト
エッグサックリーチをしっかり咥えてくれた
グレイリングは湖に流れ込む川でルースニングで釣りました。キャストする前に重要なのがマーカーの位置の調整です。プールにいるグレイリングは底付近に定位していますので、タナを深めにします。一方、瀬を釣る場合は水深に合わせて浅めに設定します。いずれの場合もフライの沈下を早めるために、フライの上方40㎝くらいのところにスプリットショットを打った方が良いでしょう。
釣り場の水深に合わせてタナを決める
このプールでは1.5ｍくらいに設定した
こうした瀬ではフライからマーカーまでを1ｍくらいにした
釣り方は流れに対してアップクロスでキャストしてメンディングを行い、マーカーをドラグフリーな状態で長く流します。グレイリングは他のトラウトよりフライへの反応が慎重な気がします。アタリはマーカーが止まったり水中に没したりしますので分かりやすいです。アタリがあったら即座に合わせます。
アップクロスにキャストしてメーカーをナチュラルに流す
できるだけ長めに流した方が良い
アタリがあったら即座に合わせる
グレイリングはフッキングすると底に突っ込むように抵抗します。障害物に潜られないよう、早目に上を向かせれば後は落ち着いて寄せてくるだけです。今回はネットを持っていかなかったのでハンドランディングしました。
まず魚に上を向かせる
そうすればゆっくりファイトを楽しめる
時にはジャンプして抵抗することもある
今回はハンドランディングした
フライで釣ってとても楽しい魚だ
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